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外来血液透析

全台オンラインHDF

当クリニックの透析装置は全台オンラインHDF対応です。
HDFとは、「血液透析ろ過療法(Hemodiafiltration)」のことで、透析療法の一つです。
この治療法での効果・改善には以下のようなものが言われております。
・透析アミロイド症の発症や進展の抑制効果
・皮膚のかゆみの改善
・透析中の血圧安定(血圧低下の改善)
・食欲の改善
・貧血の改善
・イライラ感、下肢のムズムズ感などの改善
またこれらの装置は自動プライミング、自動返血機能を有しておりヒューマンエラーの軽減、透析液の清浄化が維持され、さらなる患者さんへの安全な透析治療を提供することが可能になります。

透析液の清浄化

オンラインHDFでは、透析に使用している液を直接補液します。
透析液を補液に使用できるのは、厳重な透析液の水質管理をしている施設だけです。
当クリニックでは、臨床工学技士による定期的な検査や配管の工夫により、日本透析医学会が定める水質基準をはるかに上回る数値で透析液の管理、清浄化を行っております。

安心・安全な電子カルテ・透析支援システムを採用

患者さんの状態を、治療ごと、そして長期にわたって診ていくためには、医師、看護師、臨床工学技士、栄養士をはじめとする多くのスタッフがそれぞれの視点に基づいた情報を共有することが必要です。
当クリニックで採用している電子カルテ・透析支援システムは、膨大な情報を一括管理。血液検査やレントゲンなどの検査結果を、ベッドサイドで患者さんに経時的にわかりやすくお知らせすることができます。合併症の早期発見・早期治療にもつながります。また、業務の省力化・効率化を目指したシステムにより、ヒューマンエラーの軽減、透析クオリティーが向上し、さらなる患者さんへの安全な透析サポートをすることが可能になります。

フットケア

透析患者さんの場合は、糖尿病や高齢患者さんの増加により、様々なハイリスク要因を抱え、場合によっては、小さな傷からある日突然、足の一部が黒色化し、あっという間に切断にいたることもあります。
これは、末梢動脈疾患(PAD)が重症化した状態である、重症下肢虚血(CLI)を合併している患者さんが増加していることが背景にあります。
そのため、透析患者さんでは日常のフットケアは大変重要で、当クリニックでも取り組んでいます。

透析患者さまの具体的な足の変化

  •  膝下よりも末梢側の足趾先端にかけて病変が起こりやすい
  • リンなどのコントロール不良に伴い、動脈の中膜に骨化・石灰化が強く起こり、それによる血流不良や血圧不安定を招きやすい。
  • 血管病変は、全身に起こるため、冠動脈や脳血管疾患を合併する比率が高い。
  • 栄養不良に陥りやすく、皮膚が脆弱で創傷が治りにくい。
  • 長期透析や糖尿病の合併などにより筋委縮が起こりやすく、下肢筋力の低下や関節可動域の縮小が見られる。
  • 足の関心が薄かったり病識が乏しかったりすると、足病変の進行に気付かず、重症化することが多い。

透析患者さまの足の特徴とリスク

  • 免疫力の低下
  • 足の血流が悪い
  • 足の感覚が鈍い
  • 皮膚が薄く傷ができやすい
  • 傷が治りにくい
  • 止血が悪い(場合によっては出血傾向)
  • 握力や視力などの低下
  • 判断力の低下
  • 関節の可動性や筋力の低下
  • 様々な薬の服用

フットケアの取り組み

1. 全ての患者様の足をチェックします
当クリニックで透析を受けることになりましたら、まずは全ての方の足をチェックします。
各種の視診と触診を行い、また個々の習慣と生活背景を確認ます。
 また、1年に1回、ABI検査や下肢評価(皮膚や爪の評価、振動覚など)を行います。

2. 個々の状態に合わせて定期的にチェックします
 透析患者様の足の状態は千差万別です。中でも糖尿病のある方は血管の障害が起こりやすいので、足の観察やケアは欠かせません。
 それぞれの足の状態に合わせた観察やケアを行い、定期的に細かく足のチェックを行います。
 そのときの足の状態により、皮膚科との連携を行っています。

3. 状態によって透析中に足の処置を行います
 セルフケア指導を行いますが、患者さまの足の状態やにより、透析中に爪切りや清潔に保つためのケアも実施しています。