看護師
当院は人工透析のほか、糖尿病内科、腎臓内科など関連する診療科を幅広くカバーし、経験の豊富なスタッフによるチームワークで専門的な医療を提供しています。
透析室での看護業務は、透析治療だけではありません。患者さまは、腎不全以外にさまざまな合併症を抱えていることが多く、糖尿病などの対処、フットケア、メンタル面でのケア、食事管理や栄養指導など、患者さま全体を見つめた取り組みが欠かせません。
また透析患者さまは、長期に渡り継続して、外来通院での透析治療を受けられます。患者さまの「日常の生活」における自己管理を支えるのも、当院看護師の大切な仕事です。
1日のスケジュール(例)
8:00 | 始業 透析準備 申し送りでの情報共有 | 穿刺 透析開始 |
9:00 | 回診開始 | |
10:00 | 申し送り | 血圧測定 観察、処置 機械チェック 記録 |
11:00 | 交代で昼食休憩 (30分) | |
12:00 | 午前の透析終了 午後の透析準備 | 穿刺 透析開始 |
13:00 | 回診開始 | 午前患者様の カルテ整理 |
14:00 | 申し送り | 血圧測定 観察、処置 機械チェック 記録 |
15:00 | 休憩(30分) | |
16:00 | 午後/夜間透析 交代 引き継ぎ | |
17:00 | 終業 退勤 |
仕事の進め方
透析室勤務が初めての方は、教育プログラムに沿って一から指導します。また経験者の方も、機器類の操作を含め、業務の進め方が確実に習得できるまで、先輩スタッフがついてしっかりサポートします。
透析室は「患者さまを観察する力」「コミュニケーション技術」など、看護師としての基礎技術が生きる職場です。また、合併症を抱えた慢性疾患の患者さまと長期にわたって関わる経験は、実践と検証を通じた看護技術の向上に役立ちます。透析医療という「専門性」と「看護力」をバランスよく磨き、キャリアアップにつなげてみませんか。
臨床工学技士
透析関連機器を安全に使用し、性能を維持するために保守業務を行っており、さらに医療機器の一括管理や効率的で適切な運用ができるように管理業務も併せて行っています。
装置の定期点検・オーバーホールなどは当然ですが、定期的なエンドトキシン測定と細菌培養検査により、徹底した透析液の清浄化を管理しています。透析治療の臨床業務は、穿刺、治療中のバイタルを中心とした患者管理、患者からの情報収集、返血など看護師とほぼ変わらない業務を行っています。その中でも、臨床工学技士が得意とするダイアライザの選択や透析効率の評価、治療 の安全管理などに関する業務には積極的に取り組んでいます。
臨床現場では、医師や看護師など職種の異なるスタッフとの連携が大切となります。得意分野については教えあったり勉強会を開催するなど、お互いにうまくにコミュニケーションを取って知識向上していくことを大切にしています。
一日のスケジュール(例)
7:30 | 始業 透析装置準備 | |
・濃度チェック ・始業前点検 | ||
8:00 | プライミング 申し送りでの情報共有 | 穿刺 透析開始 |
9:00 | 回診開始 | |
10:00 | 申し送り | 患者様からの情報収集 血圧測定 観察、処置 記録 機械チェック |
11:00 | 交代で昼休憩 (30分) | |
12:00 | 午前の透析終了 午後の透析準備 | 穿刺 透析開始 |
13:00 | 回診開始 | |
14:00 | 申し送り | 週間 月間業務 ・ME機器 点検及びオーバーホール |
15:00 | 交代で休憩 (30分) | |
16:00 | 治療終了 辺血業務 バイタル管理 | |
17:00 | 終業 |
仕事の進め方
透析室勤務が初めての方は、1年間のプリセプターシップを取っており、研修計画をもとに短期から中長期の具体的な目標を相談したうえで設定し、指導しています。透析での患者様の観察や対応も看護師と同じようにできるようにチームで取り組んでいきます。シャントエコーやVAIVTで患者様のシャント管理を行います。また透析関連機器全般(水処理装置、透析液供給装置、患者監視装置等)の操作、洗浄、水質管理、定期メンテナンス等の保守・管理業務を行っていきます。
医療事務
事務職員の仕事は、受診の予約から診療録の準備・整理、診療報酬の請求や医療材料の発注まで多岐にわたります。同時に、受付でのお迎えから診察後のお見送りまで、患者さまと接する機会の多い、いわば医院の「顔」でもあります。
長期にわたり治療を続ける患者さまの場合、身体状況や通院、日常生活についての悩みごとを事務職員が伺うことも多々あります。そんな際に、患者さまのニーズを汲み取り、医師・看護師などの医療チーム、ケアマネージャーなど介護チーム等との橋渡しを担うのも大切な仕事です。
●外来診療の受付 | ●診療録の準備・確認・整理 |
●処方箋の入力 | ●電話応対(予約受付・問合せ対応・取り次ぎ) |
●保険者の診療報酬請求 | ●外来診療の算定と会計 |
●備品・消耗品管理 | ●小口現金と出納帳類の管理 |
一日のスケジュール(例)
8:30 | 出勤 始業準備 | 外来受付 電話対応 カルテチェック レセプト業務 患者様の応対 タクシー手配 |
9:00 | 外来業務開始 | |
10:00 | 申し送り | |
11:30 | 交代で昼休 (30~40分) | |
12:00 | ||
13:00 | 回診開始 | |
14:00 | 申し送り | |
15:00 | 交代で休憩 (20~30分) | |
15:30 | 診療予約確認 カルテ準備 | |
17:00 | 終業 退勤 |
仕事の進め方
入職当初は、前日の透析カルテのチェックやレセコンへの点数入力など「裏方的」な業務に取り組みます。職場の雰囲気や患者様のご様子などに慣れてから、徐々に外来患者様の受付や会計などを始めて、3ケ月ほど経過する頃には、基本的な業務の流れ、レセコンの使い方、多くの患者様のお名前などを覚えられるようになります。
介護職員
透析医療を担う医療機関として、患者さまの高齢化と、それぞれの患者さまの「生活を支える」取り組みは重要な課題でした。家庭での介護、隔日の通院にかかる困難、独居の不安など、多くの患者さまやご家族が直面する問題に対して、私たちができることは何か。こうした思いから、当院の介護部門は始まりました。
透析クリニックを併設した「サービス付き高齢者向け住宅」で、入居者さまの生活全般を中心となって支える。在宅で暮らす患者さまへの「訪問介護」で、外部ヘルパーさんと共に、支援の具体的手技を考える―。利用者の方それぞれの自立した生活を守るため、“介護のチカラ”に期待しています。
一日のスケジュール(例)
8:00 | 出勤・入居者様の健康チェック |
9:00 | 申し送り |
9:30 | 体操 |
10:00 | 生活支援(掃除・入浴介助等) |
11:30 | 昼休憩 |
12:00 | 昼食配膳・介助 |
13:00 | 生活支援(掃除・入浴介助等) |
15:00 | 休憩 |
15:30 | 勉強会・カンファレンス・イベント準備等 |
16:30 | 日誌記録・引き継ぎ |
17:00 | 終業 |
仕事の進め方
「みながの里」入居者様は、健康面での不安などを理由にご自身で入居を決められた方々が多く、比較的自立度の高い方が多いのが特徴です。「在宅での生活困難」をきっかけとして入所することの多い一般的な高齢者施設とは対照的かもしれません。そのため当院の介護スタッフは、介護技術に加えて「看護的な視点で入居者様をみること」を意識して業務にあたっています。
入職後は先輩スタッフがついて丁寧に指導しますので、介護職経験のある方であれば、一ケ月程度で基本的な業務を習得し、現場で活躍できるようになります。その後も、医療チームとの緊密な連携や、個々の疾患・身体状況に応じた生活全般のお世話を実現するため、勉強会などを通して継続的に知識・技術の向上を図ります。